私が働く会社では半年に1回仕事の目標を立てます。それをかれこれ十年以上やっていますが、毎年あまり意味がないな~と感じています。
半年に1回行う恒例行事といった感覚です。まさに形骸化しています。
最近ブレインプログラミングという本を読んで、今までの目標の立て方ってまるでだめだったなと思いました。
感覚ではダメという認識はあったものの、なぜダメでどこをどうしたらいいのかが分かっていませんでした。このブレインプログラミングという本は超雑に紹介すると、脳は目標さえ決めてしまえば、GPS機能が標準装備されているから、ちゃんと目的地にたどり着くことができる。
それが徒歩なのか自転車なのか電車なのか飛行機なのかは最初はわからないが、まずは目標を決めることで、たどり着くための方法が次第に分かるよと言っている。
目的地が国内なのか、国外なのかで手段は大きくちがう。
まずは目標を決めることで、脳が意識し始め、それに関連する情報が届くようになる。届くようになるというと語弊があるかもしれなが、意識が向くと考えてもらえればいいと思う。
脳は意識している情報しか入ってこない。
ということを前提にダメな目標の立て方について話をしたいと思います。
目標を覚えていない
以外と忘れている人も多いのではないでしょうか。仕事が忙しくて、目標って何にしたっけ?それにしても今期は忙しかった。仕事やったわー!(満足)みたいな。
でも目標って頭に入れておくだけだとすぐ忘れてしまいません?私がそうでした。
期末になって目標ってなんだっけ?といった始末。
それで目標を達成することは出来るでしょうか?無理ですよね。そう無理なんですよ。
本当は東京を目指して歩いているのに、大阪に着いてしまった・・・ということになりかねません。
目標は忘れる可能性が高いので記憶するというより、視覚に訴えかけ続けることで忘れることを防ぎます。たとえばデスクに置いておく、スマホの画面に設定しておく、パソコンのデスクトップで見れるようにする。声に出して復唱するなど、なるべく1日1回以上目にすると効果的です。
まさに脳にプログラミングし、この目標は重要なことと認識させるのです。
すると目標を達成させるために必要な情報が集まってきます。そうして初めて、目標を達成するための手段が浮き彫りになります。
目標が少ない
目標に対して高いハードルを感じている場合、絶対に達成すべきものとして捉えている可能性があります。
もちろん目標は達成するために設定しますが、必ずしも目標を達成出来なくてもいい、そう考えます。
高い目標を設定して達成出来なかった場合、モチベーションは下がってしまいますし、逆に低い目標の場合は達成出来たとしても、後ろめたさが残ってしまいます。
目標がひとつだけだと、ハードルを自ら下げるということもしかねません。
ではなぜ目標は多い方がいいのか。
前述の通り、目標は達成出来なくてもいい。
だから目標は多く設定しておいて、今すぐにでも達成できるもの、1週間くらいで達成できるもの、1か月くらいで達成できるもの、3か月、6か月くらいで達成出来るものと大体に分けて立ててみてはどうでしょう。
いきなり、半年くらいかかる目標一つを設定しても、半年後の結果なんて誰にもわかりません。
であれば、すぐに出来そうな目標も作って、それをクリアしながら期間の長い目標をクリアした方が、モチベーションも維持出来ます。
結果がすぐにわかる目標の方が、ハードルとしては低いです。
低いハードルを越えながら、徐々に高いハードルを越える。それが肝心ではないでしょうか。その積み重ねが大きな目標を達成するための体力を作ります。
期限の設定が適当
休日前になると仕事が片付くということを経験したことがありませんか。
それは休日という期限が近づき、仕事を片付けようという意識が働くからです。
期限は良くも悪くも強制力が働きます。
期限を有効的に使う事ができれば、自分をコントロールすることが出来ます。
適切に設定して、少しずつ目標を達成しましょう。
最後に
ポイント
- 目標を忘れない。忘れない工夫をして脳に覚えさせる
- 目標は多く。ただし最初からすべてをクリアする必要はない
- 期限の設定は必要。強制力が人を動かす
以上が、私が勤める製造現場で起きているダメな目標の立て方と、その改善方法のご紹介でした。元々はその改善方法は分からなかったわけですが、ブレインプログラミングという本を読んで学んだ事です。
この本は表紙を取ってみると、本には【The Answer】と書かれています。
本当に「答え」をもらったような気分です。
ここ最近読んだ本の中で、一番引き込まれた良書です。