たまに何も言わなくても、相手が伝えたい事を察知してくれて、話がトントンと進むことはないでしょうか。
相手の洞察力・観察力が優れている場合、言わなくても通じることが多々あります。
先日、私も一緒に仕事をしている同僚にそう感じたことがありました。
しかし、話が早くて楽だなと思う反面、欠点になり得る側面をもっていることに気が付きました。
私が思う、仕事で洞察力と観察力、同感力が優れた人の長所と欠点をまとめました。
欠点
- 話を遮ってしまう
- 話が長く感じる
- 結論を早く知りたい
私が感じた一番のデメリットは、話を遮られてしまうこと。
洞察力・観察力が優れている場合、言わなくてもある程度高い確度で相手が言おうとしていることがわかります。だから話の途中であっても例えば、
「アレのこと?」
「アレを持って行けばOK?」
など、聞いてきます。話したい内容がわかってしまうから話が長く感じてしまうんですね。結論を早く知りたいって思うわけです。
だから話を全部聞きません。(ここでは伝える側がまわりくどいしゃべり方をするとかは考えません)
もちろん、伝えたい内容が通じ合っていれば、言葉数少なく済むのでとっても楽です。
しかし、求める内容でなかった場合は、
「いやいや、そのこと(それ)じゃなくて・・・」
と訂正が必要になります。
確度の問題にもなりますが、せっかち、早とちりだなぁと相手にそのような印象を持たせてしまうのは残念です。
長所
洞察力と観察力、同感力が優れた人というのは本当にスゴイです。
どうスゴイのかと言うと、
- 目の前の仕事をこなしながら近づいてくる足音で誰か分かる
- 手先を動かしながらも、すこし離れた位置での会話で誰の声か分かる
- 隣の会話を聞きながら、目の前の仕事を進めることができる
同時処理能力が高いとも言えそうです。
そういった人は情報感度も高いので、職場での情報もたくさんもっています。
たくさん情報を持っているということは、言い換えれば答えをたくさん持っている状態でもあります。
だからこそ、話が早い、それに尽きます。
アレコレしゃべらなくても話が通じるのであれば、それ以上に楽なことはありません。
言わなくてもやってほしいことを分かるって本当に楽ですよね。
最後に
洞察力と観察力、同感力が優れた人というのは職場でも重宝されやすいです。話を聞かない人より、聞いてくれる人の方が好感がもてますよね。
話が早く、人の痛みや相談にも乗れて同感することが出来る。
非常に高いコミュニケーションスキルです。けれど、私が思うのはそれで疲れたりはしていませんか?疲れていないのであれば、何も言うことはありません。とても素晴らしい能力だと思います。
意識を多方向に向けるのは悪いことではありませんが、それだけエネルギーの消耗も激しいです。
職場のコミュニティに属すということは、より大きな仕事をするために必要なことでもあります。
しかし、洞察力や観察力、同感力は他者がいて発揮される能力でもあります。それだけ自分とは違う、目の前の誰かや、同じ空間の誰かに意識向けているわけです。
その意識をもっと自分に向けてみてはどうか。
というのが私の考えです。だからといって他者を軽視しろというわけではありません。
もっと自分にフォーカスする、今にフォーカスする。目の前のことにフォーカスする。
もしコミュニケーション疲れをしているのであれば、もっと自分自身を見てあげて欲しいと思います。